著者のコラム一覧
下山祐人あけぼの診療所院長

2004年、東京医大医学部卒業。17年に在宅医療をメインとするクリニック「あけぼの診療所」開業。新宿を拠点に16キロ圏内を中心に訪問診療を行う。

在宅医療は医療界のバーリトゥード…「なんでもあり」が特徴

公開日: 更新日:

 昭和の後半まで、家族を自宅で看取ることが一般的でした。しかし医療の進歩や医療政策、社会構造の変化などにより、いまや入院先の病院、介護やレクリエーションが充実した施設での看取りが一般的になっています。

 しかし2025年の超高齢化社会を前に、病院自体のキャパシティーが足りなくなったり、医療の担い手が減ったりすることから、各病院では新たな制度の導入などさまざまな動きが出始めています。

 そんな中のひとつに診断群分類別包括評価方式(DPC)があります。

 これまでは、それぞれの治療行為を積み上げて計算していましたが(出来高方式)、患者さんの病名や病状、必要な処置や検査などにより入院の内容を細かく分類し、それに合わせて医療費を計算するもので、日々の投薬や検査の量にかかわらず入院費の一部が定額になるというものです(囲み参照)。

 DPCにより、同じ疾患でも治療にばらつきがなくなり、無駄な投薬や治療が軽減し、治療が終われば即退院となります。

 そもそも入院は、ひたすら病気治療に専念し、死を避ける医療サービスを受けるところで、医療従事者が近くにいるなどよい点はたくさんありますし、患者さんの意思に寄り添い手厚く医療を施す病院も少なくありません。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ